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第四の殺人 ビル爆破
私がここに来る羽目になったのは、今から思えば他愛も無いことだった。
借金で首が回らなくなり、せっかく幸せでいた家族とも別れ孤独だった。
しかし、リストラが大々的に行われ、私は借金の抱えたまま会社に捨てられた。
私は、そんな会社を許せないで居た。
だから・・・・こんなことになるとは・・・・。
たまたま、私は、酒に寄っていたのもあったのかも知れない。
この組織を訪れるようになり、ここで行われていたことは恐ろしかった。
会社の恨みなどちっぽけに過ぎなかった。
賭けと言う勝負を私は、この椅子に座り度胸を試させられてるらしいが・・・
相手側は、ナイフを持ち私を殺そうとする。
相手の方がはるかに有利だし、私は、ここで一生を終えたくは無かった。
相手の方の人間性のおかげでまだ、私は生きているがこれも時間の問題かとおもうと
叫ばずにはいられなかった。
すると、相手の後ろの方で、組織のものと話しているものが居る。
私が死んだら今度はあの人が・・・
そんなことを考えているとその男は、ナイフを持った男の後ろに立ち
ナイフを持った男の手を取り、
「殺せないなら殺してあげるよ。」
そう呟いた。
ナイフを持った男の手ごとナイフを持ち上げ男の首を切った。
ビュシューと勢いよく出る血・・・まるでシャワーを浴びているようだ。
・・・・何が起こったのか理解しがたかった。
そして、そのナイフは、私に向けられ・・・・・
・・・・・目の前が真っ赤に染まった。
ムカついた。ただそれだけだ。
しかし、奴は、拍手をオレに向ける。
「いや〜さすがですよ。」
そして、なにやら懐から書類の入っていそうな紙を取り出し、
その中からB5サイズに引き伸ばされた写真であった。
隠し撮りをしたのだろう、回りにはたくさんの人の頭や手などが写っている。
「この方を殺して欲しいのです。」
オレは、夕方の比較的退社したぐらいの時間に
とある会社の玄関口に当たるホームをくぐっていた。
そして、地下へと向かった。
ここの地下を探すのは簡単だった。
そこで、主電源を全面的に消し、警報機を鳴らした。
ジリィィィィィィィィィィィ。
凄まじい音を立て、ビル中に響き渡った。
避難する足音がかなりする。かなりの人数が居たことになる。
オレは、あらかた出たのを確認すると上へと向かった。
社長室と書かれた扉を開け中へ入る。
「・・・・な、なんなんだね?君は?」
「ここの社長さんですか?」
社長らしき人物は、机の中にあるものをとろうとしたので
オレは、ナイフを飛ばしすぐに接近すると首を掻っ切る。
ドキューーーーン
銃が暴発し天井に当たる。
それが避けきれずにオレの頬をかすめていたので、
頬から血が滲み出ている感覚があった。
バタバタ
「社長!!」
時計を見るあと、1分。
椅子を持ち上げ窓に向けて投げる。
パリーンと音を立てて割れる。
・・・・45・・・・44・・・・・43・・・・
銃声を聞きつけてやってきた社員達が扉を開ける。
その瞬間に割った窓から飛び降りた。
ビルからの落下で物凄い風が吹き荒れる。
・・・・・23・・・・22・・・・
パフっと音を立てトラックに大量に積んでいた綿の中に落ちた。
そして、オレを乗せてトラックが発進する。
・・・5・・・・4・・・・3・・・2・・・1・・・・
ドカーン
最初何も音が聞こえなかったがビルから煙が出る頃に音が聞こえた。
連動するようにしてあちこちが爆発を起こす。
そして、ビルは、あっという間に崩れなくなった。
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