オリジナル小説へ

第二の侵入者
「ねぇ?あの屋敷のこと聞いた?」 「あ〜幽霊が出るって噂の?」 学校のHRだった。 何もすることが無いので先生が「静かに自習ね!」と言い 今の自習と言う名の雑談へと変わっていた。 「あの噂って本当なのかな?」 「本当よ。」 「え?」 私が言った言葉に二人は振り返る。 「私あの近くをいつも通って帰るでしょ? なんかちょっと視線を感じて屋敷の屋根裏かな? そこを見たら人影がちょっと見えたの。」 「え〜本当?」 「見間違いとかじゃなかったらだけど・・・」 「へ〜面白そうじゃない♪行って見ない?」 「いつにする?」 キィィィィィ 門の軋む音がする。 誰かが入ったのか? 私はいつもの様に窓から侵入者を見た。 女の子が三人。 三人を相手にする方法は・・・じっくり待つしかないかな。 私は斧を持ち屋根裏部屋から出た。 女の子達の声は二階の時点でよく聞こえる。 「ねぇ〜屋根裏部屋ってどうやって入るのかな?」 「二階からでしょ?」 「じゃあ、上だね〜」 !?こっちに来るのか? 私は思わず近くの部屋に入った。 ギィ、ギィ 「なんか本当に出そうって感じ〜」 「その人影って男の人かな?」 「う〜んどうだろう?本当に影がちょっと見えたくらいだし・・・」 影?私を見たものが居るのか? 「う〜ん、やっぱり屋根裏だから簡単には階段は見つからないね〜」 私の入った部屋の逆の部屋に入って行った。 何故私を探す? でも・・・・・この屋敷に居る以上は・・・・・。 私は行動を起こした。 女の子が入ったあの部屋に入った。 そのとき一人の女の子が私のことに気付いた。 「あ、あの〜。もしかして館の人ですか?」 私はただ、頷いた。 「マジで〜、ここ誰も住んでないんじゃ?」 ボソッと言った言葉も聞こえた。 「すいません。勝手にお邪魔してしまって・・・・」 彼女が深々とお辞儀した。 私は斧を彼女の首に振り落とした。 ズル、ボト、ドサ 首が切断部の摩擦で少しづつすれ落ちた。 その後、首の辺りが勢いよく血が吹き出し 首の後を追うように体が崩れ落ちた。 「きゃあああああああああ」 一人は悲鳴を上げ、もう一人は目を見開いて驚いているようだった。 私は彼女達に静かに近付く。 ポタポタ さっきの子の血が私からそして斧から滴り落ちる。 悲鳴を上げた子は私が進むごとに一歩下がった。 もう一人の子に近付いた。 「あ、あ・・・・」 かすかに声を上げていた。 私は彼女の首も跳ねた。 私の斧の勢いで彼女の首は奥に後ずさりした子に飛んでいく。 彼女はそれを条件反射で受け取り 「きゃあああああああ」 気が触れそうなくらいに叫び首を手から下に落とし泣き崩れた。 「ごめんなさい。ごめんなさい。」 うわ言のように言葉を発する。 その目は恐怖で虚空を見ているようだった。 私は彼女に止めを刺すべく斧を振り上げた。 彼女は逃げることなく斧を見上げそして彼女は首がなくなり 胴体からは勢いよく血が飛ぶ。 私は、ここで殺すことが役目だから・・・・・・。 <<BACK