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1プレイ イカサマ ジーさん
ネオンの明かりが眩しいくらいに輝いている。
ここは、とあるカジノ場…
そこでは、毎日のようにお客さんが訪れている。
このカジノで僕は働いている。働き出してまる2年が経った…。
僕の腕は、いっこうに上がらない。
今の場所は、ブラックジャックのテーブルだ…。
ここでディーラーをしている…。
おっと、お客さんだ…。
「いらっしゃいませ」
お客さんは、黙って椅子に腰を掛けた。
年の頃は、結構お年を召している様だ。
「チップはいかほどに?」
黙って、お金を出す。
お客さんは、きっと常連だろう。
僕は、カードを切りながら、彼の手を見た。
……ごつごつしてる。
かなりの手だれだと見た。
これは、今日は、負け日かな?
そして、手早くカードを置いていく。
「HIT(カードをもう一枚)」
軽やかな声で、カードを要求してくる。
僕は、カードを一枚渡す。
「STAND(カード不要)」
僕は、自分のカードを出していく。
A、4、8、2、
後一枚…ディーラーは、16以下の場合は、取らなくてはいけない。
10!!
BUST〜つまりは、豚である。
は〜やっぱり、負け日だ〜
そう思いながら、チップを払う。
今度もまたしても…BUST………………おかしい?
なんで、今日に限ってこんなに…
お客さ…もとい、プレイヤーは、たったの6でも勝負にかけている。
…………………イカサマ……………
どう見ても、そんな事をしている様子は無い…。
まさかとは思うし…一応、先輩を呼ぼう!!!
テーブルの下に在るボタンをそっと押した。
来るまでの間に何回負けた事か…もちろん、BUSTで…
先輩がやってきた。良かった〜
心の中で、凄くホッとしている。
「すいません。交代です。」
「宜しくお願いします。」
これは、プレイヤーに対しての儀礼的でしかない。
こう言うときの先輩は、「待った〜わり〜な〜」などと言って、毎回遅刻してくる。
先輩とのプレイをはた遠くで眺めつつ…(あんまり近付くと交代した意味ないし…)
僕は、ゆっくりと離れるそぶりをする。
少しして、プレイヤー(おじいさん)は、物凄い形相で、立ち上がって帰っていく。
「有難う御座いました。」
儀礼的な事は忘れない。
???
僕は、先輩に聞くことにした。何があったのかを…
先輩は、カードをくりながら、僕の方に気付いて
「おう、やっぱり、奴は、イカサマしてたぜ」
「え…じゃあ…」
「俺もイカサマで返してやった…」
「そんな事してどうするんですか〜!!」
凄く焦った。イカサマは、プレイヤーは当たり前の事ながら、
ディーラーだからと言って許される事ではない。
「上には上がいるって事だけを分からせたまでだよ」
か…かっこいいっす!!先輩!!!
「ほら、仕事仕事!!」
そうせかされて、僕は、また、テーブルについた。
また、ここでゲームが行われる・・・
このテーブルで起こる数々のどんでん返しが・・・。
良しも悪しも皆様のお越しをお待ちしております。
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