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11プレイ 強さ
開店間近のそんな店内。 どうやら、最近この辺りで店が潰れることが頻繁に起きているようです。 先輩はどう思っているのかな? 僕はそんなことを思いながらもテーブルを掃除していた。 いよいよ、開店。 人がまばらに入って来て活気に満ちてくる。 「いらっしゃいませ」 僕のテーブルに男が座る。 僕は、テーブルにカードを配る。 すると女がその隣に座って来たので 「少々お待ち下さい。」と告げる。 「ねぇ、灰皿頂ける?」 そう言われて僕は灰皿を差し出して、男にカードがいるかと言った。 男は短く「ヒット」と言い。僕は男にカードを渡した。 その間も女の人は、煙草を吸い待つ。 男が手でカードをいらないと即されて僕はカードをオープンした。 僕のカードは、男に勝ち僕はチップを回収した。 女は煙草を消し、僕がカードを配るのをじっくりと見る。 う〜ん、そんなにマジマジ見られるとやりにくいな〜。 僕が女の人に二枚目を配ると何故か女の人は二枚目のカードを手で抑える。 僕はちょっぴり唖然としながらも自分の二枚目を配り男の人にカードをいるかを聞いた。 男は、カードを二枚貰いそして、女の人は・・・ 「いらないわ」 と言った。 僕はちょっと不思議に思いながらも女の人がブラックジャックになる可能性がないので そのまま自分のカードをオープンすることにした。 僕のカードは、18で、男の人は、17で、女の人は・・・・ 女は、少し微笑むような顔をしてカードに置いた手を退かした。 カードは、僕のカードと同じ18。 つまり僕の勝ちなのですが、なんでこの人は笑うのでしょうか? 不思議に思いつつもゲームは進み・・・・・。 何回目でしょうか?女の人は煙草を吸いだしました。 それまでは、いつも僕と同じカードで負けていて、 男の人は、勝ってみたり負けてみたりを繰り返していました。 ちょっとだけ変だな?って思いながらも僕はカードを配りました。 前と違っているのは、女の人が煙草を吸うくらいであとは相変わらずなのに・・・ 今度は、女の人が僕より一つ上で勝つのです。 つまり、僕が18なら女の人は19と・・・。 そして、掛け方は、勝てばそのチップを全額という風にするので 気付けば大量にチップが増えて行きます。 僕はどうしていいのかよく分からなくなっていました。 そのとき、僕の肩に誰かの手が置かれました。 僕が振り返る前に「交代させて頂きます。」と言う先輩がいた。 僕は、先輩と交代して・・・・真っ先にモニター室へと行きました。 「お、いい負けっぷりだったな〜」 煙草を咥えたままにやにや笑うカツミ先輩がいた。 「カツミ先輩??」 「おいおい、今日は俺の当番だぜ〜。人の当番の日は知らないとか?」 ・・・・・・・その通りなので何も言えませんでした。 「ほら」 そう言って、恒例の煙草を一本くれました。 「・・・・・・・」 「なんだ?」 「いえ。」 僕はもう、反撃する気力はなかったので受け流すことにしました。 先輩が写っているモニターには相変わらず・・・・・あれ? モニターを見るとさっきまであったチップの山が無かったのです。 「おお!!飛ばすな〜」 「飛ばす?」 僕の問いかけに何故か耳を貸すことなくちょっとだけはしゃぐカツミ先輩。 ・・・・・・・・僕には微妙についていけません。 モニターを見ると先輩が煙草をふかしていた。 は〜さすがです!先輩!! 「ほ〜らさっさと仕事いけ〜」 カツミ先輩に追い出された。 僕は駆け出して、先輩の元に向かうと何故か先輩は女の人に囲まれていて 僕は・・・・・・・遠くから後光を眺めるしか出来ませんでした。 まだまだ夜はこれからです。 <<BACK NEXT>>