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第一捜査 警察署内
警察署内は騒々しいくらい慌しいと言ってもいいところと暇そーにしてる奴がいる。
その暇そうな奴に声を掛けてみた。
「すんません!」
「あ〜なに?落し物なら・・・・・・・あっち行ってくれる」
俺は突拍子もなくそいつの胸倉をつかみ
「人の話を聞けやこら〜〜〜〜〜〜!!」
ドスの通った声を出した。
「あ〜またお主か」
「あ?」
振り向いた先には無精髭(ぶしょうひげ)を生やした刑事が俺に声をかけた。
「まったくいっつもいっつも世話を掛けおって」
俺は無精髭の刑事に連れられて取調室に入った。
「ふぅ〜毎回これではわしの顔がたたんよ。」
「まあ、まあ、こうでもしないと話は出来ないよ〜」
「楽しそうだな」
「そう?」
「まあ、いい、今回の仕事はだな。ヤクと銃の組織の割り出しだ。」
「はぁ?なんで二つも?」
「まあ、待て、本当は別々に捜査を進めていたんだが
どうやらこの二つを流してる組織はどうやら一緒のようなんだよ。
まだ、調べが甘い部分もあるが大きな組織は手を出すにはなかなか大変な部分があってな。
そこで森山!お前に旗があがったんじゃよ。」
「勝手に旗上げられても・・・」
「まだ、休みの所悪かったが仕方の無いことだ急を要するのでな」
「急?」
「ああ、この組織の売人らしいのを発見するに当たって一人殉職した。」
「え?・・・・・・ヤバくないか?」
「ああ、しかし、その殉職した刑事は何か・・・・・
多分組織の的を射たことが分かったんじゃないかと思っている。」
「って言うのは何か?その殉職した刑事は不審な点があったってことか?」
「まあ、そう言うことだ。
しかし、奴は上からの圧力にお構い無しに動いたせいで残った遺品からでは
組織のことはあまり分からないと着た。」
「上も何か絡んだか?」
「大きな組織にはよくあることとは言え、一人の死を無駄に終わらせたくは無い。」
「まあ、同じ仲間である以上は俺もそうは思うけど・・・」
「危険な仕事ではあるが・・・・・・・引き受けてくれるな」
「・・・・・・・・・・・・断るよ。危険なことだけはしないって約束だったじゃないか?」
「君の力が必要なんだ!頼む」
そう言って無精髭の刑事・・・・・いや、高波は頭を下げた。
俺はふと高波を見ていた目線を反らした。
俺には帰る場所がある・・・死ぬわけには行かない。
でもそれを言っていては俺の仕事は勤まらないことは分かっていた。
俺の強みはただ今が休みだからと言うことだ。
休みが終われば嫌がろうともこの仕事になるのではないかとふと思った。
「わかった。ただし、給料倍にして!!」
「倍・・・・・・まあ、上には伝えとくよ。」
「伝えるだけじゃなく!!!ちゃんと通るように頑張ってよ〜高波刑事!!」
「ふ、出来る限りのことはしておくよ。
さて、あの刑事が調べたことによるとだ。売人の巣窟らしい場所があるんだ。」
高波はそう言いながら取り出した手帳に指差しながら言った。
「パストバーと呼ばれるバーで、カウンターに座りコーラを頼む。」
「コーラ?なんでコーラ?」
「それは分からんがバーに来てコーラを頼むんだからそれこそ不思議なことだ。
それで見極めるんと違うんだろうか?」
「ふ〜ん」
「ああ、そうだ!これを渡しておこう。」
そう言ってさっきの手帳を俺に渡す。
「これがあの殉職した刑事の手帳だ。なにかヒントやらあるかも知れんからな!」
俺はそれを聞いてパサっと手帳を落とした。
「な、何をやっとるんじゃ!!!」
「や、だってさ〜。怖いじゃん・・・・」
「な〜に、こいつも事件を解決しようとしてるんじゃ!お前に力を貸してくれるさ!
幽霊にでもなって」
フォフォフォとでも言いそうな笑いが高波から発せられる頃俺は内心でビクビクしていた。
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