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第八捜査 見知らぬ番号
今回の見張り役はかなり強烈なようだな〜。さっきからぴったりと付けられしかも上からも監視があるようだ。
ふぅ〜とため息を付きながらコンビニに入って値引きされた弁当を買った。
忘れずに缶コーヒーを自販機で買う。
鼻歌を歌いながら家路に着いた。
温めて貰っていた弁当をハフハフと食べる。
そのとき、電話が鳴った。
見知らぬ番号からだった。不思議に思いつつ電話に出た。
「もしもし?」
「・・…私だ。岸だ。」
「岸さん?」
意外な人物からの電話だった。
「どうだ?峰志から何か聞き出せたか?」
今回の収穫のことを言うか少し悩んだ・・…あの気配からして…
「はい。峰志さんの部屋の金庫に隠しているようなんですけど…金庫を壊すわけにはいかないので・…」
「なるほど・…で、番号は?」
「聞き出せていません。聞こうと思ったんですけど…誰か来そうだったので」
「・……そうか。こっちは、レプリカが出来た。
出くわしたときなどにこっそり渡そうと思う。」
「もう、出来たんですか〜。さすがっすね〜」
「こほん。とにかく用件は以上だ。」
「あ、俺の携帯いつ知ったんですか?」
カチャプープー
・…意味深・…。
携帯のメモリーを見る・…。高波さんの携帯を入れている。
名前は父に変えてある。・…ってか俺友達いなさ過ぎじゃん。
とりあえず、岸の携帯番号を控えておくとして〜。
これ見られてたらやばいんじゃ…友達いないってことにするか〜。
俺の携帯…メール来てんのかな?
携帯の音に起こされた。
「ふぁい。」
「お前、まだ寝てるのか!!」
声の主は、高波だった。
「なんだ〜。た…」
思わず起き上がって辺りを窺った。
「お父さんか〜。起きないから起こしてくれたの?」
「おと・…こほん。そこに誰かいるのか?」
話しながら窓の無いところに行く。
「あ〜、大丈夫みたい。」
「そうか〜。で、進展は?」
「今は、あんまり話せないかな?」
「わしに出来ることは?」
「テレビ〜〜〜〜。」
「・・…すまん。すっかり忘れていた。」
「か〜〜!!!せっかく見ようと思ったのに!!」
もう電気が通ったものと思ってテレビの電源を入れてみた後だった。
「とにかく、もう、12時なのにまだ寝てるってことはな。」
「じゅ、12時!!!なんかあったら電話するから〜」
俺は、慌てて家から出た。
行く場所は、あの廃墟ビルだ。
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